帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルスによって生じます。このウイルスに初めてかかると水ぼうそう(水痘)になります。水ぼうそうが治った後もこのウイルスは神経節に潜んでいます(潜伏感染)。体力が低下したり、加齢によってこのウイルスが再活性化して増殖し、神経から皮膚に到達して帯状疱疹となります。
前駆症状として体の片側の一部に違和感やピリピリした痛み、ずきずきした痛みが生じます。その数日後に赤い腫れた発疹が現れ、その上に小さな水ぶくれができてきます。(小児や高齢者では痛みがなかったり痒みとして始まることもあります。)だいたい2週間くらいで軽快する事が多いですが、痛みが長く続く方もおられます。
治療は抗ヘルペスウイルス薬の内服を行います。水痘・帯状疱疹ウイルスの増殖を抑え、治るまでの期間を短縮し、合併症や後遺症を抑えることが期待できます。できるだけ早期に治療を開始することが大切です。
<生活の注意点>
- 休養を取りましょう。身体を休める事が一番です。十分な睡眠を取り、無理をしないようにしましょう。
- 患部を冷やさないようにしましょう。冷やすと痛みが増します。 熱がなければお風呂はかまいませんが、擦らないように気をつけてください。温まるので痛みも軽減します。
- 乳幼児との接触には気を付けてください。水ぼうそうにかかったことのない方に患部が接触しますと、うつって水ぼうそうになることがあります。すべてがかさぶたになるまでは注意しましょう。