アトピー性皮膚炎は皮膚の外的刺激から防御する能力の障害(バリア障害)と過敏に反応する体質(アレルギー体質)によって生じる、慢性の皮膚疾患です。
治療の基本は、外用療法です。
現在外用療法は、ステロイド外用薬の他にタクロリムス軟膏、デルゴシチニブ軟膏、ジファミラスト軟膏と増え、治療の選択肢が広がっております。
ステロイド外用剤は有効性が確かで長い歴史のある薬です。効き目の強さにより5段階に分けられ、症状の程度や塗る部位によって使い分けをしています。
炎症の程度に応じて選択された外用剤を、十分な量、十分な期間使用しなければ、炎症をきちんと抑えることはできません。自己判断で治療を中止すると、すぐに再燃してきます。
ステロイド外用剤の使い方のこつは、初めに必要量を十分に使用し、徐々に減らしていくことです。塗る回数、量、期間、塗り方について適切に取り組むことで、症状をコントロールしましょう。
定期的な通院により、患者様が薬の特性や使用の仕方、スキンケアの方法について理解を深めて正しい治療をしていただくことを目指しております。
治療のゴールは痒みがなくなるか、もしくはあっても軽微で日常生活に支障がない程度になることが目標です。快適な日常生活を送ることを目標にしましょう。
<アトピー性皮膚炎の治療のポイント>
- ていねいなスキンケアで清潔な皮膚、肌のうるおいを保ちます。
- 皮膚の炎症を抑えるために外用薬による薬物治療を行います。
- 症状を悪化させる因子を探し、身の回りからできるだけ除きます。
当院ではアトピー性皮膚炎の治療として、全身療法を行っております。
中等症から重症のアトピー性皮膚炎の方が対象です。
詳しくは以下をご覧ください。